よしだ屋

柏原町柏原にある可愛いパン屋さん。

自家製の自然酵母と国内産小麦100%で手作りされている素朴な味のパンを作っているのは、暖かく笑顔の優しい素敵なご夫妻です。

こだわりの食材で丁寧に作り上げられたパンはこだわりの逸品ですが、それを作っていらっしゃる店長の吉田賢一さんは、もともとは「食にはさほど興味がなかったんです。」と語ります。

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もともと、全く違う業種のお仕事をされていたという賢一さん。
このようにパン屋さんを開くに至った経緯を静かに話してくださいました。

「すべて人のご縁ですね。まずは、うちの家内に出会ったというのも縁ですし」

ケーキ屋にお勤めされていた奥様と出会い、パン屋さんやケーキ屋さんをめぐるのは二人の共通の趣味になっていきました。
その中でお子さんを授かりました。

「その時に子供に安心して食べさせられるものがみつからなかったんです。それで少し考えて、野菜を作るのは難しいけど、パンなら作れるんじゃないかと思いました。それがパンの作り方を勉強するきっかけでした。」 

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「やるなら天然酵母」
でも本を読むだけではうまくいかず、教えてくれるお店はないかと方々に足を運び、その後お店ともご縁をいただきました。
自家製の酵母を育てるということはまるで家族が増えたようなもの。
どこかに出かけても酵母のタイミングで帰宅せねばならない。
そのため遠出などもできず、常に酵母と生きているような生活なのだそうです。

「それでも、パンの大事な酵母ですからきちんと自分で作ったものを使いたいですし、食べてみてもパンの味わいが違いますからね。天然酵母を選んだのは直感のようなものです。生き物ですから不安定ですけど、続けて作っています。特別こだわっているわけではないが、余計なものは一切入れていません」

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ご自分の見える範囲で素性が分かるものを、まさに、ご自分のお子さんに食べさせるような気持ちで選んでいる、それがよしだ屋さんのパンの材料です。
取材中にもお子様連れのお客様がいらっしゃいましたが、普段からお子さん連れ、お孫さん連れのお客様が多いのだそうです。
安心したものを食べたい、そして子供たちにも与えたい、そう思う多くのお客様に喜ばれる場所となっています。

「こういうパンもあるんですよ、というものを紹介していきたいです。便利で安い、それだけで動いているこの世の中で、大きく言えばこのパンから食に興味を持ってほしいと思っています」

マルシェや丹波市柏原町のハピネスマーケットにも積極的に出店されているよしだ屋さん。

多方面にわたる活動の中で多くの出会いがあり、丹波市内にある柏原町や山南町のカフェではメニューにパンに使いたいと声をかけられ、そのカフェ内でもこちらのパンを味わうことができるようになっています。
また店内では、無農薬で作っているリンゴや、その方が作られたキャラメルやジュースなどの販売も行っています。

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「一生懸命作っている人とつながっていきたいという想いもありますし、これからは頑張って作っている人のお野菜も取り扱えたらと思っています。また、食に限らず小さい店が集まって自分たちが表現したいものを持ち寄って、自由に表現できる場があったらと思います」

優しい語り口で、あたたかい夢を語る賢一さん。
「よしだ屋」というパン屋さんはただパンを買う、それだけの空間ではなく、何かほんわりとした「しあわせ」を受け取れる場所になっています。それは、パン作りにかける賢一さんのまじめで、丁寧で、謙虚な思いが見え隠れしているからかもしれません。

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「パン作りを通して、自分自身を見ているような気持ちです。何に関してもそうですけれども、目に映るものは自分の鏡です。だからそれをパンに限らず、それを見て自分で自分を振り返るものであると思います。もちろんうまくいく日もあるし、うまくいかない日もあります。だけどうまくいかなかったときにどうするのかということを自分が試されている気持ちがします」

誰の人生にもきっとある、「うまくいかないこと」。

それに前向きに、柔らかく向き合って作られているパン。

余計なものが一切含まれていないそれを口にしかみしめるとき、食べている側もまた自分自身と向き合えるような、そんなひと時を味わうこともできるかもしれません。

<トモヨーガ 渡辺けんさんからのオススメコメント>
遠方に出かけるときに、お弁当代わりに持っていくこともあります。とにかくまじめで余計なものが含まれていないパンですから、安心感を持って食べることができます。

吉田 賢一 | よしだ屋
<INFORMATION>
WEB SITE | http://yoshidayaweb.ocnk.net
電話番号/ 0795-72-3386
兵庫県丹波市柏原町柏原819−2
営業時間/ 10:00〜18:00
定休日/ 毎週日曜 月曜
駐車場/ あり
カード/ 不可

interview / writing : asako saiki